伝統と洗練。柔らかく響く歌声。エストニアのシンガー・ソングライター、マリ・カルクンの2007年ファースト・アルバム。
先に国内盤化されたセカンド・アルバム
『Vihmakono』と比べ、純粋なメロディの良さが光るファースト・アルバムです。グローバルな、と評価しても良いそのソングライティングのセンス。それと同時に、エストニアの伝統を研究し続ける中から生まれた素朴さと強かさを持った曲たち。同国の詩人による詩を主に引用した歌詞からは、言葉がもたらすイメージの豊潤さを語りかけられるかのようです。ピアノ、ギター、アコーディオン、そして伝統楽器カンネルの音色と彼女が歌うエストニア語の柔らかな響きが相まって、陽だまりのようなあたたかさに包みこまれるアルバム。それは、大らかでまどろむような03「Kevadaimus 1951」や08「Valge valge peal」に凝縮されているのではないでしょうか。
01. Mu onn
♪
02. Heramine
03. Kevadaimus 1951
♪
04. Seidi saatmine
05. Coup de chance
06. Utsik taht
♪
07. Priidu laul
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08. Valge valge peal
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09. Uni tulo
10. Tsikaadid: esimene oo
11. Talvine ohtu
12. Loe kumneni
♪
13. Puhas lumi
♪
14. Uu tulok
total playing time: 40:32
歌詞の日本語訳付き。セカンド・アルバム同様、店主/寺田がライナーノーツを書かせていただきました。
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