ミャンマー／ビルマの伝統音楽には主に２種類あり、ひとつは竪琴に代表されるような独奏のもの、そして打楽器をメインとしたオーケストラ演奏のもの。民族音楽学者ジャック・ブルネによれば、それら楽器演奏の基となっているのは歌であり詩であり、音楽家一族で受け継がれる演奏は言葉と共に伝えられているとのことです。

ディスク１に収録されるのは、13本の弦から成るビルマの竪琴として知られるサウン・ガウの独奏。曲によってカスタネットや鈴のような打楽器が静かに加わっています。サウン・ガウ１本の演奏がまるまる１枚に入っているものは珍しく、雨と休日としてはこの軽やかで涼しげな音色が楽しめるディスク１をお薦めします。ディスク２は幾つもの小さな太鼓が演奏者を取り囲むように配置されるサイン・ワイン（パット・ワインとも呼ばれます）の打楽器アンサンブルを収録。こちらには『ラーマーヤナ』の劇中曲も含むようです。（1970代の録音）


THE BURMESE HARP (CD 1)
01. In the midst of the flower garden　♪　
02. Sombre climate
03. The girl Yamonna　♪　
04. Flowers on the river
05. In praise of the city of Mandalay
06. The beauty of the skies　♪　
07. Invocation of the Buddha
08. The king in love
09. The lotus shines on the lake　♪　
10. On the hill

MUSIC BY THE HSAING WAING ORCHESTRA (CD 2)
01. The seven dances　♪　
02. Yama (The dance of Rama)　♪　
03. To the right on the mountain
04. The forest of Kanda
05. The garland of flowers in full bloom

total playing time: 63:42/57:49


[ Smithsonian Folkways Custom CD について ]
アメリカが誇る学術施設、スミソニアン博物館の音楽レーベルである「スミソニアン・フォークウェイズ」は、かつて「フォークウェイズ・レコーズ」として1948年に設立されたレーベルを前身とした、アメリカのフォーク・ミュージックを中心に世界各地の現地録音などによる歴史的価値のある音源をアーカイヴする非営利レコード・レーベルです。フォークウェイズが所有する膨大な量の作品をCD-Rとして受注生産/販売する「Custom CD」は、CDプレイヤーで再生できる音楽データの他に、オリジナルのライナーノーツ等をPDFファイルでデータ収録しています。CDケースは共通の黒の見開き紙ジャケットに、オリジナルのジャケット画と曲目等を印刷した紙が貼られた作りになっています。
→特集：スミソニアン・フォークウェイズ

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