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「冬の祈り、そしてあたたかな光景」
 〜 Janis Crunch & haruka nakamura 対談インタビュー


雨と休日のインタビュー・シリーズ第5回。今回は、2011年12月に初のソロ・アルバム『I just love the piano』*1をリリースしたJanis Crunchさんと、彼女との共作で新作『12 & 1 SONG』*2をリリースしたharuka nakamuraさんをお迎えしました。新作2点について、そして雨と休日のみでお付けしている限定特典ミニ・アルバム『真夜中』(終了しております)についてお聞きしました。
(※本文中の注訳にあるCD/書籍のうち、雨と休日で取扱いのあるもののみ、ジャケットをクリックしていただくと商品ページへジャンプいたします。)


Janis Crunch プロフィール ――
 熊本県出身。歌い手、作曲家、ピアニスト。幼少期の頃、地元の童謡祭で入賞したのをきっかけに歌を志し、小学生の頃からイタリア歌曲などを学ぶ。同時期にピアノも習い出す。音大在学中から合唱曲の編曲や自身の作曲活動を始める。haruka nakamuraとは『grace』*3、kadan『CASA』*4など歌のみならず作曲も手掛け、幾多の音楽活動を共にしている。『grace』での歌声が買われ、2009年のケンタッキー「チキンポットパイ」のCMでは小瀬村晶氏の楽曲の下でコーラスを務めた。作曲はほぼ独学。

haruka nakamura プロフィール ――
これまでに『grace』『twilight』 Janis Crunchとの『12 & 1 SONG』を発表。 様々なコンピレーション、Remixアルバムなどへの参加や、H.P.FRANCEのwebsiteにおける音楽、ISSEY MIYAKEから独立した「mame」の2011 s/s、a/w、evam eva、support surface、unrulyなどアパレルブランドとのコラボレーション、Uyama Hiroto,shing02らと共にMETAMORPHOSE 2010に出演、また、クラムボンmitoのソロアルバム『DAWNS』への参加など、独自の活動を行う。
2012年、nujabes氏と制作していた3rd album『MELODICA』の発表を控えている。

Janis Crunch web site
haruka nakamura web site


■ I. 始まりの「12 & 1 song」 ■

魂は歌いたがってるから歌わせてあげてください ― Janis Crunch

― アルバム『12 & 1 SONG』制作は、最後に収録されているタイトル曲「12 & 1 Song」の誕生がきっかけと聞きました。毎年クリスマスの時期にだけネットで公開されていたこの曲の誕生から、アルバムの完成までをお話しいただけますか。

haruka:『grace』が出る前の2007年に、家でレコーディングしながら、たまにギターを弾いて歌ってというセッションもしていて…。それが冬のちょうどクリスマスの近くで。そうやって弾いて歌っていたら「12 & 1 song」ができたんです。その時すぐにマイスペースでクリスマスの24、25の日だけ公開して。
 「12 & 1 song」ができた時に、「こういうアルバム作りたいね」というのがもう見えていたんです。その1曲からアルバム全体が見えたくらい、表現したい世界観を持った曲ができた。アルバムの曲は毎年冬だけしか録音しなかったんです。「いいね、こういうの」って言いながら、冬になると思い出したように少しずつ作っていきました。

Janis:「12 & 1 song」は、すごく私が作りたかった曲なんです。なぜかというと、その時プライベートで精神的に辛かった状態で、ナカムラ君のところに行って、セッションしてた時に、あのメロディーが出てきたんです。それで、なんかこうクリスマスソングみたいなのを純粋に作りたいなと思って。このメロディーをあっためて、ちゃんと形にして、1曲として作りたい。私が詩と曲を書くから、ナカムラ君に一緒に形にしよう、と依頼したんです。…そういう感じだったよね?

haruka:セッションで終わらせないで、完成させたいって。

Janis:あの曲自体、人に聴いてもらいたいという気持ちはあったんですけど、自分の気持ちとか魂を、ある種、昇華させたいというか。本当につらい時期だったから。そう意味でもあの曲はすごい思い入れが、自分の中では一番あるかもってくらいあるんです。

― 曲が出来上がった事によって救われた、みたいな?

Janis:はい、それはあります。

haruka:初耳だ。(笑)

Janis:「12 & 1 song」というタイトルには、「12曲の架空の平和の歌がある、でも、もうひとつの歌はあなたの魂の歌」というテーマがあるんです。魂は歌いたがってるから歌わせてあげてください、というか、人生は一度きりしかないから謳歌してください、みたいな。
*5 シンガポールを拠点とする音楽レーベル/デザイン・ユニット。主宰するRicks AngとApril Leeは、音楽ユニット"Aspidistrafly"としても活動。『12 & 1 SONG』と同時に2ndアルバム『A Little Fable』(画像)をリリース。

haruka:Kitchen.*5のRicksに、「あの、冬にアップしてる曲は形にしないのかい?しようよ」って言われて。「12 & 1 song」はすごい大事な曲で、暖めてたし、ライブでもやってないし…。Kitchen.だったらイメージ通りのプロダクトになるなと思って。
 RicksとApril(ふたりは音楽ユニットAspidistraflyとしても活動)との付き合いも長くて、もうなんか、レーベルというよりも、友達ですね。マイスペースに自分の曲をあげたときに、最初にメールをくれたのがAspidistraflyだったんです。その時彼らはまだレーベルはやってなくて、「コラボレーションしようよ。」って感じで。だから『grace』にAspidistraflyとやった曲(「cielo」)が入っているんです。
 Aprilと、sakura satoという僕の友人にアートワークを依頼しました。アートワークに関しては、僕はいつも最後の最後まで一緒にやりたいんですね。でも、今回は、ずっと前からApril達も曲を知ってくれていたし、友人のsakuraも、世界観を共有している人たちで作ったので、途中からは完全な信頼の上でほぼ一任しました。


■ II. 冬の光景 ■

みんなが「寒い、寒い」って言いながら、僕らの歌を聴いてくれているあの感じ ― haruka nakamura

haruka:あともうひとつサイドストーリーがあって…。evam evaさんというブランドが山梨のtraxというところでライブを企画してくれたときに、去年の12月に2人で行ったんですね。それと、埼玉にあるyuzuriという、お店というかギャラリーみたいな素敵なところ。それからyuzuriから繋がったHANGcafe。アルバムを作る上で、そういった特別な場所で演奏して、世界観もどんどんクリアにできていったところが僕はありました。今月(2011年12月)の11日にロイテという場所でもライブをやるんですけど、そこもyuzuriやHANGcafeから繋がったところなんです。
 Traxやyuzuriでの演奏会の、静かな空間で、みんなが「寒い、寒い」って言いながら、ストーブたきながら、僕らの歌を聴いてくれているあの感じや時間は、アルバムを作る上で、光景として浮かんでいました。

Janis:「12 & 1 song」には、最初にマッチを擦る音が入ってるんです。マッチ売りの少女じゃないですけど、マッチを擦ったらふぁーっと12曲のそれぞれの物語がでてきたとか、そういう雰囲気ですね。やっぱり冬って、いろんな光景があったり景色があったりして、いろんな人の感情が入り交じる時期だと思うし、寒いとそれだけ内にこもったりする内省的な感覚とかあると思うんです。逆に言えばそういうときにしか生まれない感情を大事にしたいというのはありますね。

haruka:ラストの曲「12 & 1 song」だけは純粋にクリスマスソングですが、アルバムに関してはクリスマスとか冬の季節全体っていうよりも、寒い時とか冬の夜のあったかい光景みたいなところがメインだと思うんですよね。

― 音を作るうえでの役割分担としては?

haruka:サウンドに関しては、ピアノは全部Janisで、ギターとその他は僕です。『12 & 1 SONG』を作ろうと思ったときに、ジャニスの中で本当に世界観が出来ていたので、Janisから生まれてきたものをコーティングして、デコレーションして、世界観を統一しながら話をつなげていくという役割を僕がやりました。基本的に2人で作っていますが、1曲(「insincere love」)だけARAKI Shin*6さんがフルートを吹いてくれています。

*6 ARAKI Shin / A SONG BOOK
サックス/フルート奏者および作曲家。RONDADEよりソロアルバム2作をリリース。その実力と独特のセンスにミュージシャンからの信頼も厚い。→web site
Janis:これは絶対にARAKIさんのフルートが欲しいなあって思って、お願いしました。

haruka:「カノン」という曲には風景的なイメージがとても強くあるんです。外の寒い冬の世界を歩いて帰ってきて、そして家にたどり着くという流れ、外の寒さと家の暖かさの両方の世界観。闇から光へみたいな。あったかいだけじゃなくて、どちらもあらわしたかったので。
 誰かが何かを信じて祈っている場所というのが2人とも好きなんじゃないでしょうかね。そういう部分の光みたいなところをちょっと音楽にしたいというところが、2人の一番根っこで繋がっているところかな。

Janis:それはありますね。人が、たとえば仏像とかそういうものでも偶像を抱いて、ある種の理想みたいなのを持ってきて、そこに対して祈るじゃないですか。なんかそういうのが、すごいなというか、祈りって人間の独特なものじゃないですか。

haruka:偶像でも神様でも、そこは僕にとって重要では無いのですが、何かを信じている純粋な心が或る場所には、光を感じます。

― 冬にリリースしたいという思いがあったと思いますが、Janisのソロアルバムが出たばかりとか、Kitchen.からはAspidistraflyのアルバムが同時発売だったりと、けっこうタイトなスケジュールですよね。(笑)

haruka:2007年からゆっくり作ってきたものですが、特に今年中に出したかったという強い思いがありました。アルバム自体の根底のところが光とか祈りだったりするんですね。それってたぶん僕とジャニスのどのアルバムでも根底にはあって。だから今年はそう意味で、暗くなってしまった今年のうちに、最後に光を感じられるような作品を出したかったってのはありました。誰かのためにというのではなく、共有したかった、という事だったんだと思います。



→■ III. 『I just love the piano』に込めたピアノへの思い ■ へつづく


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