『ブラジルの生態系とピアノの会話』というサブタイトル。クラシックの分野でも活動するブラジル・サンパウロ出身のピアニスト、ファビオ・カラムルーが、過去にブラジルの各地で採録されたカナリア、つぐみ、スズドリ、ひきがえる、コオロギといった生物たちの鳴き声の音源を用いて、それらに呼応するようにピアノを弾いたアルバムです。
耳を澄ませば鳴き声は実にヴァラエティに富んでいることがわかります。即興的でありつつ悲喜様々な表現の可能性を求めているような、それでいて実験的なものに終わらないピアノ演奏。それは自然と音楽との気軽な会話を楽しめるようなもの。曲名はすべて使用されている生き物たちの名前が付けられています。彼に自然の尊さを教えたのは亡き父でした。その父がタイルに描いた鳥の絵をジャケットに、父への哀悼の意を込めたアルバムとして、この作品はエコロジーと家族愛を静かに謳っているのです。(2015年作)
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01. Cigarra
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02. Bem-te-vi
03. Tico-tico
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04. Sapo-cururu
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05. Quero-quero
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06. Grilo
07. Uirapuru
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08. Tangará
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09. Araponga
10. Anu-branco
11. Canário-da-terra
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12. Tuim
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13. Sabiá
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14. Arara-azul
total playing time: 49:54