揺らぐカーテンの隙間から時折差し込むような、あるいは真夜中の湖の水面に反射するような、光。僅かだが、確かに向こうに在る光。
近年では(ハウシュカとの共作で)アカデミー賞にもノミネートされるベルリン在住のピアニスト/作曲家、ダスティン・オハロラン。『Lumiere(光)』と題された本作は自身のピアノにACME(American Contemporary Music Ensemble)のストリングスを加えた編成で作られた2011年のアルバム。クラシック的な雰囲気と品がありつつも、馴染みやすいのが彼の作る曲の特徴であり他にない個性。全体的に悲哀の調を持つが、シンプルで重すぎない。仄暗い世界にも必ず光は射すのだと諭すような希望の響きがそこにはある。
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Disc 1 『Lumiere』
01. A Great Divide
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02. Opus 44
03. We Move Lightly
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04. Quartet N.2
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05. Opus 43
06. Quintette N.1
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07. Fragile N.4
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08. Opus 55
09. Snow + Light
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Disc 2 『Other Lights』
01. An Ending, A Beginning (featuring Peter Broderick)
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02. Constreaux N.2
03. Opus 28 (featuring ACME quartet)
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04. Opus 17 (live at Grunewald Church, Berlin)
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05. All Things Must Fall
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06. Opus 38 (live at Grunewald Church, Berlin)
07. Ends Of Tape
total playing time: 43:21/24:48
2012年秋の来日ツアーに合わせてリリースされた限定盤EP『Other Lights』とのカップリングによる2枚組にて待望の再発売。