ペルーに生まれ幼少期よりクラシックに親しんでいたというピアニスト、セルヒオ・ディアス・デ・ロハス。同じくピアニストで著名な存在であった祖父の自死やコロナ禍の親友の母の死などを経て作り上げた2022年作。01「夜明け（序章）」から11「海辺の夕暮れ」というタイトルの11曲で描かれているのは日の出から日没。それは人の一生であり、明日知れぬこの時、何でもない日常を大切に生きることをあらわしています。

くぐもったピアノの音色。仄暗さの中に感じられる強かな意志。様々な人の姿が浮かんでは消える夜、思いを巡らすための音楽。『Muerte en una tarde de verano（夏の午後に死す）』。闇が影のようについて来ても、死を乗り越えた先に漂うのが悲壮感だけではないことを、このアルバムは教えてくれているかのようです。


01. Amanecer (Prefacio)　♪　
02. Flores secas en un jarrón hecho a mano
03. Maracuyá / Barranco　♪　
04. Nuestra caja de postales y otros recuerdos　♪　
05. Holding her is where I learned forgiveness (feat. Lo-Fang)　♪　
06. Canción para Otto y Elsa　♪　
07. El gato escondido entre las plantas
08. Breve ensayo sobre la soledad
09. Promesas que se disuelven entre las nubes
10. Una copa de vino sobre el piano　♪　
11. Atardecer a orillas del mar　♪　

total playing time: 39:22


解説付き。５曲目のみゲストヴォーカル入り。