スペインが生んだ名ギタリスト、セゴビア。これはバッハが作曲したヴァイオリンやチェロのための無伴奏組曲や、ギターの祖先とされるリュートのための作品を、セゴビア自らが編曲し演奏したものです。彼の演奏にはスペイン人らしいラテン的ともいえるロマンティシズムが常にあり、ドイツ生まれであるバッハらしくないと評されることも。しかし逆にそれが聴きやすさにつながり、心地よさを生み出しているという作品です。特にモノラル録音となる13曲目以降は、音質にも演奏にも余計な派手さが削ぎ落とされているように感じ、とてもいい味となっています。
『無伴奏チェロ組曲』を気に入った方に是非とも聴いていただきたい1枚。
ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750):
01. アルマンド(リュート組曲 第1番 BWV996から)
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02. サラバンド(リュート組曲 第2番 BWV997から)
03. ジーグ(リュート組曲 第2番 BWV997から)
04. サラバンド(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第1番 BWV1002から)
05. ブーレ(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第1番 BWV1002から)
06. ドゥーブル(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第1番 BWV1002から)
無伴奏チェロ組曲 第3番 BWV1009(デュアート編)
07. I.プレリュード
08. II.アルマンド
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09. III.クーラント
10. IV.サラバンド
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11. V.ブーレ
12. VI.ジーグ
13. プレリュード(無伴奏チェロ組曲 第1番 BWV1007から)
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14. ガヴォットI & II(無伴奏チェロ組曲 第6番 BWV1012から)
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15. シャコンヌ(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 BWV1004から)
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16. リュートのための前奏曲 BWV999
17. ロンド風ガヴォット(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第3番 BWV1006から)
18. リュートのためのフーガ BWV1000
19. シチリアーノ(無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第1番 BWV1001から)
20. ブーレ(リュート組曲 第1番 BWV996から)
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アンドレス・セゴビア(ギター)
録音:1960年代(01〜12)、1950年代(13〜20)
total playing time: 78:05