- 紘良さんは、実際の自分の生活…園長、お父さん、ミュージシャン、そういうのがフィードバックされて「BALLAD」に反映されていると思います。紘良さんのように特にこどもと接する機会が多い人は、少ない人と差があると思いますが。
K:こどもに関わること、保育観とか教育者としてのプロフェッショナルだと思ってますから、一般の人が考えつきにくい問題への意識とか、そういうものは敏感に持ってますし、今の社会の教育に関する流れとか踏まえたうえで無意識に行動していますね。
- 美和さんがこの本の編集という仕事をしているときに、一児の母として反映されてくることは、なにかありますか?
M:あんまり、自分が母親だという意識を持って本作りはしていないのですが、最近思ったのが、音楽もおもちゃもテレビも、こどもを黙らせるために使うことが多いんじゃないかなあと思って。私も、ご飯作ってる間に見せちゃうのをやめようと思ってる(笑)。夕方のこども番組もご飯を作る時間帯に合わせて放送しているんですよね。核家族化も進んでいるし、仕事でお父さんの帰りが遅かったりすると、しょうがないことだし、私も助かっているんだけど、音楽の楽しみを、また違う選択肢のひとつとして提案できたらいいなと思います。家族で一緒に楽しんで欲しいです。
- それでは最後に、saitocnoとして今後の目標などがあれば教えてください。
K:死ぬまで生きる!
M:勇敢に生きる!わたしたちが、食べたり、寝たり、仕事したり、遊んだりしているなかのひとつが、saitocnoの活動なんです。
- なんともおふたりらしい締めのお言葉でした(笑)。ありがとうございました!
この日インタビューをしたsaitocnoの素敵なご自宅から1枚。AIDAのメンバー、ダニエル・リトルトン(エリザベスの旦那さんでもある方)が、saitocnoご夫妻のお子さんが産まれたときに書いてくれた詩。ちょうど産まれた日に来日公演でこちらに来ていたのだそうです。>
(2010年11月11日 saitocno自宅にて)