新店舗について

CDショップ「雨と休日」はこの度、東京都八王子市にて再開する運びとなりました。
2019年5月末の開店を目標に現在準備を進めております。
5月31日(金)13時オープン に決定いたしました。
詳しくは→こちら

 

場所は京王線・北野駅から徒歩15分。

高尾から町田に続く多摩丘陵の端に位置し、駅から徒歩圏内ながら里山の自然を感じさせる立地にあります。

店主家族の自宅兼アトリエとして、築30年の平屋家屋の一部を改装します。

都心のようなアクセスの良さはありませんが、幹線道路から離れた静けさがあります。バスで来ることも可能ですし駐車場もありますが、駅からの道行も含めてゆったりとした時間の流れを愉しんでいただけたら幸いです。

西荻窪の旧店舗より少し広くなり、ゆくゆくは小規模ながらイベントも行っていく予定です。アナログレコードもごく少量ですが取扱い開始します。

 

なぜ八王子なのか、という疑問もあるかと思います。東京近郊のいろんな場所を候補地として探していましたが、子育てや経済的な理由が主です。CDは日用品としての役割を終え、求める人のための完全な嗜好品になったと感じます。だからお店の場所は繁華街でなくてもいい、と考えました。大事な条件としては静かな場所であること。歩いて来られる場所であること。自宅アパートを借り、物件も借りるのはリスクのほうが大きい。ならばということで一軒家を購入しました。たまたま八王子のこの場所に良い家が見つかったのでした。

 

2009年、CDが売れなくなった、と誰もが口にするようになった頃に雨と休日はオープンしました。そして今は、取り立てて話題にならないぐらいに音楽はストリーミングやダウンロードで視聴するのが当たり前の時代になりました。そんな中でCDを、フィジカルの音楽作品を売ることの意義と気概を持って開店します。

雨と休日で売っているものは「音楽」だけではないと考えております。

「CDを買う」ということは、「時間を買う」ことと同義です。アナログレコード、カセットテープ、そしてCD…これらは再生時間が決まっています。LPレコードなら片面20〜25分、CDなら1時間前後。その時間をアルバム=音楽とともに過ごすのです。

トレイにディスクを置き、再生ボタンを押す。止まる。また違うCDを選ぶ。そういった手間を経て、自分の好きな音楽と時間を共有する。それはとても幸せなことであり贅沢であり、生きる意義でもあります。比べるわけではありませんが、パソコン等のデジタルで音楽を聴くのとは違った趣があり、それぞれに便利さと不便さがあります。何がメリットで何がデメリットなのかは十把一絡げに語ることではなく、人それぞれ違った感じ方があることでしょう。

そしてまた、自分の好みの音楽に囲まれる場所(お店)があることは、なによりも素晴らしいことではないでしょうか。

皆さんの生活に加えられる「音楽と供に過ごす良質で有意義な時間」をこれからも提供し続けていけたらと思っております。

 

音楽作品だけでなく、オーディオ機器の販売も計画中です。

雨と休日の方向性に倣ったオーディオマニア的でない音楽の聴き方、響かせ方をnoteの連載「そっと、確かに、響かせる」https://note.mu/ametokyujitsu(近日再開予定)やトークイベント等で展開しておりますが、雨と休日のお客様が求めるようなオーディオの提案…つまり「選ぶ/買う」の次の「聴く」行為を併せて提案していくことで、よりよい音楽生活が完成されるのではないかと日々考えていました。

これにつきまして現在、雨と休日の思いに協賛していただける音響機器メーカーさんを募集しております。売り場面積こそ小さいですが、ニーズに沿った的確な商品展開をしていけると目論んでおります。

 

内外装の改装等これからですが、皆様のご来店を心待ちにしながら準備を進めてまいります。

開店まで今しばらくお待ちくださいませ。