小手先の装飾に頼ることのない曲調が生み出す豊かな詩情。自然な揺らぎと静寂の間。現代におけるソロ・ピアノの、聴きやすさと深みを持ち合わせた傑作です。
ポーランドと宮崎、東京を拠点として活動するピアニスト/作曲家・横山起朗。ポーランドが面するバルト海を見たとき、彼は生まれ育った宮崎の海を思い出したといいます。政治や宗教などの人為が隔てることのない海という存在。海の静けさと深さが、人との関わりの静けさ深さと繋がるように、あらゆる「もの」が海に帰属するのではという思い。自主制作盤『01:61』とは異なりコンセプチュアルな内容となった本作では彼の美意識が完成されたものになった印象。ラスト曲のみ『concone』で共演した太田美帆が参加。その歌声がアルバムの根底を流れるテーマのように響きます。
「この世で最も美しい音は、静寂だと思う。ただ、それだけでは人は満足できないから、静寂への敬意をもった音楽を作りたい」(横山起朗)
01. noc
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02. think
03. blande
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04. past
05. glass
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06. curtain I
07. bed
08. window
09. sigh
♪
10. curtain II
11. door
12. toku
13. ashita naku
14. hand
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15. curtain III
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16. she was the sea
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17. umi (feat. miho ota)
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total playing time: 50:22
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横山起朗関連作品一覧
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<通常盤>
こちらは3面デジパック仕様の通常盤です。(初回限定ボックス仕様は完売)
※在庫限りの販売となります/ジャケット上部のシュリンクに2cm程度の破れがございます。ジャケットへの影響は最小限かと思われます。ご了承ください。(2024/11/14)