「妊娠中の妻が暑い夏を心地よく過ごせるように」との想いから作られた愛情あふれるピアノ作品。
02「20gの砂糖」、05「110gのバター」、10「お皿と椅子」など各曲のタイトルは心地よい部屋を作るレシピ。ドイツ人ピアニスト、ヘニング・シュミートは、ジャズの他クラシックや民族音楽の分野でも活動する多才な人物。ピアノの陰にほんのわずかな電子音を加えるなど、このアルバムでもそのジャンルレスな才能を垣間見せています。その旋律は即興的でありながらも常に美的センスに溢れたもの。後半にいくに従ってメロディアスになっていきます。
今回この傑作が、『später』(=later)と名付けられた続編的未発表曲集を追加して(さらにTerekkeとMono Fontanaによる再構築トラックも収録)2枚組で再発売されました。『später』も曲名は食べ物にちなんだもの。ビオ・エッグから熟したマンゴー、コーヒーそしておはようの挨拶。これだけのクオリティの未発表音源があったということは、きっとそれだけの想いがあったのではと勝手に想像してしまいます。グーテンモルゲン!
[ Disc 1 ] Klavierraum
01. 240g mehl
02. 20g zucker
♪
03. 3 teeloffel Backpulver
04. 1/2 teeloffel Salz
05. 110g Butter
♪
06. 1 Ei
07. 120cc Milch
08. Alles schon umruhren
09. tee?
♪
10. teller? und stuhl!
♪
11. du und ich
12. kla
♪
13. vier
14. raum
♪
15. hallo
[ Disc 2 ] Klavierraum, später
01. 1 Bio Ei
♪
02. Prise Meersalz
♪
03. Becher Milch
♪
04. 2 Reife Mangos
♪
05. Mit dem Schneebesen!
06. Goldbraune Unterseite
07. Kaffee Aufs Tablett
08. Guten
09. Morgen!
♪
10. 3 Teelöffel Backpulver (Terekke Remix)
11. du und ich (Mono Fontana Reinterpretation)
♪
total playing time: 61:59/48:37
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