シンガー・ソングライター、LUCAがここ数年取り組んできた日本の民謡集。多くの民謡は今や失いゆくものであるかも知れない。古いものは守ろうと思ったときはすでに滅んでいる、とは誰の言葉だったか。しかし何より純粋にその歌の良さに魅入られて録音したであろうこのアルバムから感じるのは、LUCAの「うた」は至極自然であり、伴奏に青木隼人の力を借りたモダンなアレンジを纏ったその「うた」が「生きて」いるということ。
自然を敬い歌うもの、恋人を想い歌うもの。これらの民謡は日本語(あるいは各地の古い言葉)の美しい響きとともに、私たちが普段忘れてしまっている「何が本当に大切なのか」を思い出させてくれるかのよう。まるで現地録音されたような温かみがあるサウンドは田辺玄によるマスタリング。写真家、梶岡美穂(2019年に日本人として初めて仏ナダール賞を受賞)による独特の深みを持った写真が散りばめられた32ページのブックレットと一体となった15×15cmの特殊ジャケット。
01. クロハト(青ヶ島)
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02. 花摘み歌(伊王島)
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03. ゆうづつ歌
04. 伊那節(信州 長野県)
05. 水辺の乙女
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06. 月とどうしよ(青ヶ島)
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07. うたたね(宮城県)
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08. 貝殻節(鳥取県)
09. 月ぬかいしや(石垣島)
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10. 星の子守唄
11. かぐや姫*
*Bonus track for CD only
total playing time: 47:23
※ジャケットの構造上、入荷時より背表紙付近に凹みがある場合がございます。ご了承ください。