バッハ作品を編曲版で楽しむのは、それをいつどのように聴くのかという点が重要になってきます。原曲を鑑賞するのには(それが忠実な演奏である程)成り立ちのシリアスさであったり時代性であったりが自ずと圧し掛かるものですが、編曲というワンクッションを経た楽曲はその重圧から解放されるのです。マクファーデンの編曲は誠実で装飾はしつつ余分なものは無く抑揚も自然な佇まい。音色は角が取れ、演奏は軽やか。気軽に、肩肘張らず聴けるバッハ・アルバムとなっています。
無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV 1007 (J. マクファーデンによるギター編)
01. I. Prelude
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02. II. Allemande
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03. III. Courante
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04. IV. Sarabande
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05. V. Menuet I-II
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06. VI. Gigue
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無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 BWV 1008 (J. マクファーデンによるギター編)
07. I. Prelude
08. II. Allemande
09. III. Courante
10. IV. Sarabande
11. V. Menuet I-II
12. VI. Gigue
無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV 1009 (J. マクファーデンによるギター編)
13. I. Prelude
14. II. Allemande
15. III. Courante
16. IV. Sarabande
17. V. Bourree I-II
18. VI. Gigue
ジェフリー・マクファーデン
録音:2009年
total playing time: 50:32