1923年アジスアベバ生まれ。本名の”Yewubdar”はアムハラ語で「最も美しい者」。”Emahoy”は称号、”Tsege-Mariam”は宗教名。修道女としてその生涯を全うし、2023年に他界するまでその人生は波乱に富むものでした。戦時中に捕虜となったり宗教弾圧のため亡命したりと、平和への願いは人一倍強いものだったに違いありません。生誕100年の記念リリースとなる本作は完全未発表のヴォーカル曲集。
1977〜85年にかけて自宅で録音されたというこの音源は、おそらくラジカセのようなテープレコーダーで録ったのでしょう、ピアノのきしむ音や録音のボタンを押すガチャッという音、住んでいた部屋の音もそのまま入っています。アムハラ語で歌われる歌詞は、太陽、草木の輝き、母国への思いなど。亡命を憂う心情が見られますが、とても詩的。彼女独特の音楽性に加え、その思いの純なるところを感じ取ることができます。
01. Clouds Moving on the Sky
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02. Ready to Leave
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03. Is It Sunny Or Cloudy in the Land You Live?
04. Tenkou! Why Feel Sorry?
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05. Ethiopia My Motherland
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06. Where Is the Highway of Thought?
07. Don't Forget Your Country
08. Like the Sun Shines on Meadows
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total playing time: 36:15
音源とブックレットPDFのダウンロードコード付き。母国エチオピアではその功績を称えEmahoy Tsege Mariam Music Foundationが設立されており、現在再発されているCDやLPの収益は孤児院を支援するために使われています。
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