青柳拓次というフィルターを通った音楽の水を聴き手は飲む。遠い国の風、時間、熱、それらを含みつつ、喉越しは日本的。
LITTLE CREATURES、Double FamousにソロユニットKAMA AINA。青柳拓次が歩んできた34年というキャリアの中で初めて作られたギター・ソロ・アルバム。スペインの名器イグナシオ・フレタのギターは音色こそラテンの風ですが、それだけでない南米的北米的ヨーロッパ的アフリカ的…な、彼がこれまで培ってきた様々な音楽的要素を感じさせます。録音は敢えてモノラルでおこなわれ、単体の楽器の生々しさから生まれる美しさと、シンプルな奥深さをもたらし、それが物語となって昇華していく。そんなアルバムです。
[ Disc 1 ]
01. プロローグ
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02. 魂に名をつけず
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03. きちんと涙を流せば
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04. 光る雨
05. 雪あかり
06. 礼服の野蛮人
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07. しめやかに聞こえてくる
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08. 未来の再訪
[ Disc 2 ]
01. 海のなかの湖
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02. 二つの月
03. 遠ざかるほど近づく
04. ちぎれた炎
05. 歩くことについて
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06. まぶたの奥で動く目
07. エピローグ
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08. 六弦の音楽
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total playing time: 33:59/35:17
金の箔押しがされた深緑のボックスは、紙製の見開きCDケースが収納された重量感のある作り。青柳氏自身による各曲と同名の書き下ろし短編小説が載った36Pブックレットが封入され、読むことで曲に内在する「時間」を共有できるよう意図されています。