「イージーリスニング」という呼び名は軽薄という意味を込めた皮肉っぽい使われ方があったりしますが、親しみやすさがありつつも演奏自体が低レベルな訳ではないという良い意味でのイージーさを持った音楽がいつの時代にもあります。現代ならばこのビージー・アデールです。
本作は2002年から2008年にかけて彼女のピアノ・トリオで録音された、リチャード・ロジャース、デューク・エリントン、ホーギー・カーマイケル、ジョージ・ガーシュウィン、アーヴィング・バーリン、ジェローム・カーンといったアメリカの作曲家を取り上げた6枚のアルバムから12曲を抜粋した編集盤です。ホテルのラウンジで流れるような洒脱さと作曲家への愛情が感じられる演奏。艶のある音色に程よくムーディーでリラックスを誘う、そういった意味では非の打ち所がない、まさに中庸のようで中庸でない彼女のピアノを堪能してください。
01. Have You Met Miss Jones
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02. Don't Get Around Much Anymore
03. The Nearness Of You
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04. The Lady Is A Tramp
05. Take The A Train
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06. Stardust
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07. Foggy Day
08. Our Love Is Here To Stay
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09. Cheek To Cheek
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10. Always
11. The Way You Look Tonight
12. Can't Help Loving
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total playing time: 43:38