ブロードウェイでこきげんよう。冬の散歩道にグッド・オールド・タイミーな音楽を。
本作はレイチェル・プライス(歌)とヴィルレイ(ギター/歌)のデュオ、Rachael & Vilrayによる2025年の3rdアルバム。夏(8月)にリリースされたというのにジャケットには雪が。まるで冬まで待ってと言わんばかりに、心温まるサウンドが2人の歌声と相まって幸せな時間をつくってくれます。"West of Broadway"というタイトルには「西の」ウエスト・コースト・ジャズの要素と「東の」ブロードウェイをミックスするという意味合いが込められているとのこと。
鍵を持つ人だけが入れるというグラマシー・パークを題材にした「My Key to Gramercy Park」や、ジョー・スタッフォードの歌唱で知られる「Manhattan Serenade」のセンチメンタリズム。ユーモア溢れるオフ・ブロードウェイ讃歌「Off Broadway」ではコメディアン俳優スティーヴン・コルベアがゲスト参加という粋な演出が。好きが高じて生まれるマニアックさ、古き良きものへの溢れる愛情が彼らの魅力であり、それがまた潔く気持ちいい。古さと新しさがあるマンハッタンの空気を感じさせるハートウォーミングなアルバムです。
01. Forever Never Lasts
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02. Is it Jim?
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03. My Key to Gramercy Park
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04. Lookin’ at You, I Forgot
05. The Stuff
06. Closer
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07. Love Comes Around
08. Off Broadway
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09. To Change
10. Manhattan Serenade
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total playing time: 36:39
12ページカラーブックレットには歌詞と写真が、ジャケット内側には歌詞に出てくる(ユーモアを込めた)用語集なんてものが載っています。