音の伸びやかさと重厚感。フランス中部のノワルラック大修道院の音響と一体となったかのような奥行きのある録音。フランス音楽を中心に独特のプログラムでキャリアを積んできたソニア・ヴィーダー=アサートンは、公演では視覚的な演出も自ら指揮するという多才さを持ち合わせるフランス系アメリカ人のチェロ奏者です。力強く弾かれる中にも洗練さを描いたように感じさせる点が、彼女の俯瞰力の賜物。モノクロのジャケットの雰囲気を含め、これみよがしにするような誇張の無い自然な風格が漂います。「繊細さと大胆さを併せ持つ」と書くだけなら簡単なことを見事に実践している、近年の「無伴奏チェロ組曲」録音作としては屈指の出来と言いたい1枚です。
J.S.バッハ (1685-1750):
無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV 1007
01. I. Prelude
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02. II. Allemande
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03. III. Courante
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04. IV. Sarabande
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05. V. Menuet I-II
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06. VI. Gigue
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無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 BWV 1008
07. I. Prelude
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08. II. Allemande
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09. III. Courante
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10. IV. Sarabande
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11. V. Menuet I-II
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12. VI. Gigue
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ソニア・ヴィーダー=アサートン(チェロ)
録音:2018年
total playing time: 47:38