時代は70年代初め。かつてブラジルにおけるボサ・ノヴァ・ムーヴメントの中心的存在でありながら本格的なボサ・ノヴァ作品をほとんど残していなかったナラ・レオンが、亡命先のパリで音楽を見つめ直したとき、歌いたかった歌がボサ・ノヴァであったという。軍事政権を離れ、忙しさに明け暮れていた日々から解放されたパリでの平穏な生活。子どもも授かり、歌を歌うことが楽しかったと語る当時のナラ。その歌には希望の光が射し込んでいるかのようです。
雪降るパリの空を見上げる写真。ここには照りつける太陽も輝く海も無く、ただモノクロームの世界が広がります。それに象徴されるように、正統派のボサ・ノヴァ作品でありながら陽気さだけが漂うような作品にはなっていません。気だるさと安堵感が混じった歌には、サウダーヂとはまた一味違った感覚――人生の重みのようなものを感じます。1971年作。
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01. Insensatez
02. Samba de uma nota so
♪
03. Retrato em branco e preto
04. Corcovado
05. Garota de Ipanema
♪
06. Pois e
07. Chega de saudade
♪
08. Bonita
09. Voce e eu
10. Fotografia
♪
11. O grande amor
12. Estrada do sol
13. Por toda minha vida
♪
14. Desafinado
♪
15. Minha namorada
♪
16. Rapaz de bem
17. Vou por ai
18. O amor em paz
♪
19. Sabia
20. Meditacao
21. Primavera
22. Este seu olhar
23. Outra vez
24. Demais
total playing time: 65:14
※2002年再発盤。解説付き。
※在庫限りの販売となります(2024/11/14)