中世からバロック時代にかけて愛用された、日本の琵琶と同じ先祖を持つ、ギターのような弦楽器リュート。バッハと同時代の作曲家ヴァイスは、このリュートのために多くの作品を作ったことで知られます。その作風は暗すぎず明るすぎず、現代的なセンスを感じさせ、時を超えて今聴かれるべきものであると言えるでしょう。彼の数多いソナタの中で傑作と言えるのがこの「第15番 変ロ長調」です。バッハ作曲の「無伴奏チェロ組曲」を思わせるシンプルかつ多構造的な旋律が、実に心地よい作品です。「第48番 嬰へ短調」の短調の響きもまた、リュート独特の美しさ。穏やかな昼下がりにも、風が気持ちよい夜にも。
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シルヴィウス・レオポルト・ヴァイス(1687-1750):
ソナタ 第15番 変ロ長調
01. Allemande
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02. Courante
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03. Paisane
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04. Sarabande
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05. Menuet
06. Gigue
ソナタ 第48番 嬰へ短調
07. Allemande: Andante
♪
08. Courante
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09. Bourree
10. Sarabande: Andante
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11. Menuet
12. Presto
ロバート・バート(リュート)
録音:2005年
total playing time: 60:03
※画像2枚目にある日本語帯の付帯はメーカーの意向により終了しております。