それは、静かな微熱とマイナスの美学を持った音楽。
ボサ・ノヴァのように軽やかで粋なキューバのヴォーカル音楽「フィーリン」。その第一人者
ホセ・アントニオ・メンデスの間接的な師匠であったとされるギタリストが、グユンことビセンテ・ゴンサレス・ルビエラです。1938年から音楽学校で講師を務めていたグユンはまた、キューバ音楽におけるモダンなギター奏法の開祖的存在であり、その教えはキューバのほとんどのミュージシャンに影響を与えたと考えられています。
本作はグユンの唯一のアルバムの初CD化。録音は61年から64年の間で、キューバにおけるステレオ録音の最初期のもの。淡い色気を持った女性シンガー、エリサ・ポルタルをメインに据え、ギターやピアノのシンプル極まりない最小限の伴奏によって、伝統音楽であるボレロやマンボを密やかに奏でています。血気盛んなキューバ音楽において、抑制した美を求めた奇跡のような存在の1枚。熱気を孕んだ夜にも、クールに響いてくれることでしょう。
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フィーリン関連作
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01. Y Que Hay de Ti [Bolero]
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02. Por Nuestra Cobardia [Bolero]
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03. Mi Corazon Baila Mambo [Bolero Mambo]
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04. Andalucia
05. Romance a la Habana [Bolero]
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06. Delirio [Bolero]
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07. Que Distante [Bolero]
08. Dimelo por Favor [Bolero]
09. Buri Buri Bari Bo [Descarga]
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10. Luna de Varadero [Bolero]
11. Tu Debes Saber [Bolero]
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12. Tabu [Afro]
total playing time: 35:36
※商品詳細画像は初回プレス版です。現在流通されているものは簡易の紙ジャケットに表裏を貼り合わせたような作りになっております。ご了承ください。