ぼやけた音色のピアノ。それはどこから響いてくるのだろう。音との距離感が失われる。記憶も曖昧になる。しかしどうだろう、曖昧になることによって見えてくるもの、呼び起される記憶があるのではないだろうか。
舞台や映画の音響を手掛けるほか、先進的な舞台芸術集団ダムタイプのメンバー、高谷史郎とのプロジェクトにも参加する音楽家、原 摩利彦の2013年作。これまでの作品ではビートを強調したものを残しながら、本作では彼の静かな音の響きに対する繊細なセンスを見ることができます。6曲目のみ電子音のドローン(長音)、他はピアノがメインのトラックとなっています。
01. Prelude
02. Memoire
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03. Forest
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04. Lake
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05. Camera
06. Ocean
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07. Curtain
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08. Eclipse
09. Luna
10. Boat
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total playing time: 36:37