最小限の音と最大限の響き。残響は調和を取りながら上昇気流となり、静かな祈りとともに宙に浮いてゆくかのよう。
内田輝は滋賀県甲賀市にある美術館「MIHO MUSEUM」にて、サックス一本での録音を試みました。録音場所は、普段は広い敷地内を移動するために用意されている電気自動車がプールされる「ロータリー」と呼ばれる半屋外の建造物。そこは残響が5秒以上も続くという、まるで洞窟か大聖堂のような特殊な音響空間が作り出されている場所でした。バッハやグレゴリオ聖歌をベースとした即興で奏でられるソプラノサックスの音色は、壁や天井に反射して幾層もの「響き」となって聞こえます。
01. Prelude
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02. Improvisation on the theme of J.S.Bach I
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03. Rejoice
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04. Improvisation on the theme of J.S.Bach II
05. Presence
06. Gregorian Lullaby I
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07. Gregorian Lullaby II
08. Improvisation on the theme of J.S.Bach III
09. Illuminous
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10. Prologue: In Silence We Pray
total playing time: 69:33
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MIHO MUSEUM
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MIHO MUSEUM:エピソード「ロータリー」
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akira uchida website
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