王道だけどありきたりじゃない。そんなクリスマス・アルバムが復刻されました。

1960年代には『The Quiet Girl』をはじめとしたフォーキーで繊細なアルバムを吹き込み、デビュー前のジョニ・ミッチェルにも影響を与えた歌姫シェルビー・フリント。ここ日本でも密かな人気を得ています。80年代以降ジャズ寄りの活動を続けていたシェルビー。そんな中でもっとも親しく共演を重ねてきたピアニストがグレッグ・カルーキスです。カルーキス自身はいわゆるスムース・ジャズ系のキーボード奏者ですが、ここではアコースティック・ピアノを弾き、曲目もスタンダードやシェルビーの歌声を生かすようなオリジナル曲を収録。グレッグの理想としたクラシカルなクリスマス・アルバムを作りたい、でもありきたりなものにはしたくないというクオリティの高い、シックでロマンティックな大人のクリスマス・アルバムが作り上げられています。

→blog

01. The Little Drummer Boy
02. Silent Night / Oh Tannenbaum　♪　
03. Have Yourself A Merry Little Christmas*　♪　
04. Winter Wonderland*　♪　
05. There's A Star On The Horizon　♪　
06. We Three Kings Of Orient Are
07. The Christmas Song
08. Greetings Of The Season*　♪　
09. Home For The Holidays*
10. Jingle Bells
11. Still*　♪　
12. White Christmas　♪　

total playing time: 49:42

シェルビー・フリント(vo/＊5曲のみ参加)、グレッグ・カルーキス(p)、ジョン・レフトウィッチ(b)、ジョエル・テイラー(ds)
録音：1993年


「シェルビーのキャラクターを含めたその創作性はクリスマス・アルバムという性質を乱すことなくオリジナリティを発揮していると言えるし、それを支えているグレッグもまた絶妙なセンスの持ち主であることがわかる。ピアニストとシンガーという立ち位置だが、男性と女性の共作であることがより幸福感を高めているのも事実。ジャズのクリスマス・アルバムかくあるべき。これが結論だ。」店主担当ライナーノーツより