美しい風景を見て、
「ここに流れる音楽を作りたい」と願い、
それをついに形にした。
"twilight"――
陽が沈んでから夜が来る、
その一瞬の美しさを留めたアルバム。
haruka nakamuraによる2010年発表のセカンド・アルバム。夕暮れの浜辺近くのスタジオで録音されたピアノとパーカッションのセッション――そのデリケートな美を構築していくようなセッション音源に、やわらかなサックスとヴァイオリン、そしてヴォーカルを重ねたサウンド。ARAKI Shin、内田輝(ともにサックス)、根本理恵(ヴァイオリン)、そしてisao saito(パーカッション)といった、のちにharuka nakamura PIANO ENSEMBLEへと発展していくメンバー。Janis Crunch(ヴォーカル/「The Light」)、AspidistraflyのApril Lee(ヴォーカル/「twilight」)などが参加。
「足す必要がないと感じた」と語る曲作りにおいては、多人数でのアンサンブルという編成でありながら引き算の美を求めるというharuka nakamuraにしかできないサウンドがこの時すでに完成されており、その思いの密度が美しい静寂と高揚の波となって形作られています。haruka nakamuraの「ピアニスト」としての出発点と言える作品の、望むべき理想の形での再発に、祝福を。
(Disc One)
01. 夕べの祈り
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02. harmonie du soir
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03. 彼方
04. 窓辺
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05. memoria
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06. ベランダにて
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07. faraway
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08. 光景
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09. dialogo
10. 音楽のある風景
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11. twilight
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12. カーテンコール
13. the light
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14. 光 (Feat. ASPIDISTRAFLY)*
(Disc Two)
01. ニつの風景の消失点 *
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02. drape*
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03. calma de noite*
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04. dreaming dawn*
05. calma de noite (Take 2)*
06. 光景 (Feat. Rie Nemoto)*
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07. 夕線 *
*previously unreleased on CD
発売10周年を記念したこちらのデラックスエディションは、アルバム制作と同時期のセッションの未発表曲8曲を含めた2枚組。これまでダウンロードで聴けるのみだった曲の他、完成度の高い楽曲が収録されています。リマスタリングを田辺玄が担当。haruka nakamura自身が撮ったポラロイド写真を多数載せた発売当時の初回盤ジャケットを丁寧に再現した48ページのアートブック付き。雨と休日店主・寺田がこの10年の思いを込めライナーノーツを担当いたしました。
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haruka nakamura & Kitchen.インタビュー(2010年)