若き頃は池袋アール・ヴィヴァンで(店員を務めていた)
芦川聡の薦める作品を聴いていたという菅谷は、作曲家を目指し、三枝成彰、湯浅譲二、松村禎三などに師事。藤枝守、
尾島由郎らの刺激を受けやがて日本のパフォーミングアーツ・グループ「パパ・タラフマラ」に作曲家として在籍しますが、そこで彼の才能が開花します。
本作は、ジャパニーズ・アンビエント・ミュージック再評価の中、アメリカのレーベル、Empire of Signsより再発された編集盤。パパ・タラフマラの『熱の風景』(1987)、『アレッホ』(1987)、『海の動物園』(1988)に使われた楽曲から7(+1)曲を収録しています。詳しい機材はブックレット内の本人によるライナーに記されていますが、当時のサンプリング・シンセサイザーの最高峰フェアライトを安価に落とし込んだようなENSONIQ MirageとヤマハのMSXを使用して作られたサウンドはオーケストラアレンジ並みの高度な作曲性を持ちつつ、ミニマルな環境音楽的な側面も感じさせます。後にゴンチチのアルバムに編曲家として参加するなど幅広い活動をおこなう菅谷昌弘の本作は、日本のこの時代だからこそ生まれた個性を放ち、パパ・タラフマラの舞台同様どこかユーモラスで底が知れない、人肌の温かさを持った音楽集となっています。
01. Horizon (Intro)
02. Future Green
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03. Afternoon of the Appearing Fish
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04. Grain of Sand by the Sea
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05. Straight Line Floating in the Sky
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06. Wind Conversation
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07. Until the End of the World
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08. Horizon (Outro)
total playing time: 39:56
オリジナル・マスターテープからのリマスター。菅谷昌弘、SPENCER DORAN、MAXWELL AUGUST CROYによる日本語/英語のライナーノーツ付属。