夜のしじまを音もなく飛ぶフクロウが如き、静の中の動を見るようなアルバム。
12kレーベルの美学を集大成させたようなコラボレーション・プロジェクトがこの”Between”です。制作過程としてはTaylor DeupreeとStephen Vitielloが作ったロングフォームのサウンドをベースに、Federico DurandやMarcus Fischerなど各アーティストが色を加えてゆくというもの。声、クラリネット、ドラム、ピアノ、ギター、拾い物、フィールドレコーディングといったエレクトロニック/アコースティック様々な楽器が使われる中で、静かなまま絶え間なく変化していくサウンドは繊細のひと言。ジャケットに使用されたMarcus Fischerによるコラージュ・アートは、参加アーティストの重なり様を表した立体的な作品。「遠い地平線を見ながら同じ地平に立つ」7人の手によって終始閑々とした美しい景色が広がります。
01. Glass
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02. Paused
03. Know
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04. Pushed
05. Waited
06. Back
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07. Might
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08. Former
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09. As Well
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Between are:
Taylor Deupree: Synthesizers, Electronics, Xylophone, Seashells
Stephen Vitiello: Guitars, Banjo, Synthesizers, Field Recording
Corey Fuller: Rhodes, Upright Piano, Prophet-5
Marcus Fischer: Drums, Bass, Vibraphone, Bamboo Wisk
Federico Durand: Modular Synth, Small Objects, Field Recording
Michael Grigoni: Lap Steel Guitar, Dobro
Molly Berg: Clarinet, Voice
total playing time: 64:35
[アートブック+CDセット]
ジャケットにも使用されたMarcus Fischerによる物理的な立体作品として作られたコラージュ・アートを収録した、46ページのフルカラー・アートブック。楽器や各アーティストの手、そしてフクロウなどによって形作られています。アルバム制作中すべてのアーティストが同じスタジオに集まることはなかったため、これらのコラージュは彼らが住む共有空間となったと言います。タイトル「Low Flying Owls」同様、その音作りのベースとなったもので、アートブックを含めて完成されるアルバムと言ってもいいでしょう。