1トラック47分間の「鳥の詩」は森への誘い。夜明けから日没までの森の物語。
ウグイス、カッコウ、ツグミ、夕暮れにはヒグラシ、夜更けにはフクロウ、スズムシ。輝く木漏れ日から夜の静けさへ。小川のせせらぎも聞こえてくる森の一日のサウンドスケープ。冒頭のメロディーを主題にして変奏させていきながら、森で聞こえる様々な自然音とともに作り上げたサウンドは言わば音の森林浴。近年のアンビエント・ミュージック的側面からの再評価も著しい小久保隆の音楽は、単なる癒し系と過小評価してしまうには勿体無いと思わせるクオリティ=洗練されたメロディ・センスと音響への意識を持っています。と同時に、時代が一回りしたからこそ生まれている新鮮さが何より魅力。緑輝く季節。森林の遠近感。木陰の安らぎ。生命の讃歌。そしてあくなき音への探究の姿。彼の代表作に挙げたい1枚です。
[ Disc 1 ]
01. 鳥の詩
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[ Disc 2 ]
01. .ロワール・シャンボール城近くの森の朝
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02. 南アルプス・夏の蝉しぐれ
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03. 沖縄・ヤンバルの森の音
total playing time: 47:28/23:09
※小久保隆自らが開発した立体録音システムによって録音された自然音のみを収録したボーナスディスクが付いた2006年リリースの2枚組スペシャル・エディション。(オリジナルリリースは2001年)
規定上1トラック毎しか試聴が設けられないため、ディスク1「鳥の詩」が9つのパートに分かれてアップされているYoutubeでご試聴ください。Youtubeでは各曲がフェードアウト/フェードインされていますがCDは途切れのないひとつの曲として収録されています。(曲目は画面内「再生リスト」をクリック)