名著「モンド・ミュージック」を作り上げた、小林深雪・小柳帝・鈴木惣一朗・茂木隆からなるガジェット4。そのメンバーが1999年に発刊したのが「ひとり」です。有名無名関わらず「ひとり」をテーマに選ばれたアルバムたち。各作品150字ほどの短いレビュー文には、音楽の説明よりも書き手の思いに文字数が割かれています。読者はその思いに共感し、持っていなければまだ見ぬレコード/CDのジャケットを眺め、持っていれば音とともに物思いに耽ることでしょう。
すべての「ひとり」のためのディスクガイド。私的で詩的な500枚のアルバムレビューから生まれるのは、静謐で濃密な音楽と自分との向き合い方。雨と休日店主も大きな影響を受けた一冊が新装丁、新規コラム掲載にて京都・誠光社からの待望の復刊です。
[目次]
Introduction
Sweet
Mild
Bitter
Postscript
1999年−リトルネロについて 工藤遥
新装版へのあとがき
著者:Gazzette 4(小林深雪・小柳帝・鈴木惣一朗・茂木隆行)
出版社:誠光社 / 四六判 / 160P / モノクロ / 仮フランス装
ひとりで聴きたいレコード、ひとりで奏でられた音楽、聴けばひとりを感じる調べ。
1999年の終わり、過ぎ去りつつあった大衆(みんな)で音楽を聴く時代を惜しみつつ、ひとりの時間をいかに大切に過ごすかを考え始めた人たちによるディスクガイド。20世紀に生まれた500枚ものレコードを、「SWEET」「MILD」「BITTER」の印象(インプレッション)にて分類。「何を」ではなく「どのように」聴くのかを問い、21世紀の始まりを予見した一冊がついに新装復刊。
復刊に当たり、カバーは落ち着いた仮フランス装に、コラムは書き下ろしとともに一新、巻末解説をカンパニー社工藤遥が寄稿、新装版あとがきは小柳帝書き下ろし。
雨と休日的「ひとり」音楽をセレクトしているテーマ【夜中ひとり】も是非ご覧ください。
→【夜中ひとり】