「とても上手だよ。だけどシベリウスの音楽の核でもあるリズム感が全くない。」
フィンランドのシベリウス・アカデミーで出会ったヴァイオリンとピアノのユニット、DUO UNIKEKO(デュオ・ウニケコ)。デビューアルバム『森はねむる』のリリース記念として出版された本著には、コロナ禍を経てふたりが再開し、北欧でのレコーディングと旅先で演奏する記録が写真とともに掲載されています。フィンランドとエストニアでの滞在記録、岩壁の教会で録音されたレコーディング秘話、CDのライナーノーツとはまた違った楽曲紹介、それらの中に散りばめられた北欧文化のいろいろ。上記の言葉のような厳しいレッスンを経て学んだ、シベリウス作品の中に見た北欧の民謡そして伝統文化を大切にするその思いが、「TAUKO(ひとやすみ)」というタイトルどおりにほっこりと優しい文章で綴られています。
『森はねむる』収録曲とは別の、シベリウスの生家、フィンランドやエストニアの書店で録音した音源7曲が聴けるQRコードが随所に散りばめられており、ウニケコと一緒に旅するように楽しめる一冊となっています。
[もくじ]
第1章 ウニケコ・サウンドの原点
民謡や伝承歌をライフワークに
ウニケコのパワーの源
私たちの音をフィンランドの岩の教会で
ウニケコとアンビエント、聖なる場所と日常
第2章 CD『森はねむる』の制作秘話
ヘルシンキ大聖堂の鐘
カフェ・エンゲル
エスポーの森で聞こえた鳥の声
サウンドエンジニア、初めてのフィンランドへ
テンペリアウキオ教会での二日間
『森はねむる』 収録曲たち
第3章 デュオ ウニケコ 音楽の旅
アルカディア書店でのコンサート
隣の国への船旅 ヘルシンキからタリンへ
タリン旧市街に佇む書店
シベリウスの生まれた家
→『森はねむる』CD
【次回入荷】1月下旬頃の予定です。(入荷日は前後する可能性がございます)