ハイチのギタリストで作曲家のフランツ・カセウス(カソーズまたはカッスゥと様々な表記あり)は、ヴィラ=ロボスがブラジルの音楽に対しておこなったのと同じように、ハイチの民族音楽と西洋クラシック音楽を融合させることを自らの使命に課しました。その作品は独特のリズム感と旋律美に溢れ、様々なギタリストに影響を与えたとされます。この1954年のフォークウェイズ盤の後に、ハリー・ベラフォンテのギタリストとして活躍したり、マーク・リボーのギターの師匠となったことでも知られていたりします。Lolita Cuevasとの共演盤(→
こちら)でもその叙情性は窺えましたが、こちらのソロ盤ではより演奏と自身の作家性にフォーカスが。序盤の組曲はクラシカルな雰囲気に、後半の小品はそれぞれの素朴な叙情美に浸ることができます。古さゆえの音質がまた味わい深く、夏の夜ならなおのこと艶やかに響くことでしょう。
(付随するPDFデータにはオリジナルの2種類のジャケットとライナーノーツが収録されています。)
01. Suite No. 1: Petro
♪
02. Suite No. 1: Yanvalloux
03. Suite No. 1: Mascaron
♪
04. Suite No. 1: Coumbite
05. Etude
♪
06. Romance
♪
07. Lullaby
♪
08. Sobo
total playing time: 22:47
[ Smithsonian Folkways Custom CD について ]
アメリカが誇る学術施設、スミソニアン博物館の音楽レーベルである「スミソニアン・フォークウェイズ」は、かつて「フォークウェイズ・レコーズ」として1948年に設立されたレーベルを前身とした、アメリカのフォーク・ミュージックを中心に世界各地の現地録音などによる歴史的価値のある音源をアーカイヴする非営利レコード・レーベルです。フォークウェイズが所有する膨大な量の作品をCD-Rとして受注生産/販売する「Custom CD」は、CDプレイヤーで再生できる音楽データの他に、オリジナルのライナーノーツ等をPDFファイルでデータ収録しています。CDケースは共通の黒の見開き紙ジャケットに、オリジナルのジャケット画と曲目等を印刷した紙が貼られた作りになっています。
→特集:スミソニアン・フォークウェイズ
こちらの商品はCD-Rです。プレイヤーによっては正しく再生できない場合がございます。「Smithsonian Folkways Custom CD」は音源データに保護がかかっておりファイル上では表示されません。PCでの再生には音楽再生ソフト(Windows Media PlayerやiTunes等)をご利用ください。あらかじめご了承の上、お買い上げくださいますようお願いいたします。