エチオピアの修道女で作曲家/ピアニスト、エマホイ・ツェゲ=マリアム・ゴブルーのMississippi Recordsからの3枚目のリリースです。収録曲は、1970(72?)年の10インチ盤『The Hymn Of Jerusalem, The Jordan River Song』(ジャケットも踏襲)から3曲、2012年リリースとされるCD『The Visionary』から6曲、そして初めて収録されたヴォーカル曲05「Quand La Mer Furieuse」は未発表曲でしょうか?どれも『Ethiopiques, Vol. 21: Ethiopia Song』には収録されていなかった音源です。そのピアノ音楽は神秘的であり土着的、あるいは祝祭的とも言えます。ベートーヴェンからオーロラ、エルサレムに巡礼者など、曲目にも幅広さを感じさせ、宗教的な音楽であることを前提としていながらもそれを超えたオリジナリティー溢れる魅力があります。
本作は2022年末のエマホイの99歳の誕生日を祝して作られたものですが、残念ながら2023年3月に彼女は帰らぬ人となってしまいました。現地エチオピアでもその功績を称えるようにEmahoy Tsege Mariam Music Foundationが設立されており、現在再発されているCDやLPの収益も孤児院を支援するために使われているとのことです。追悼の意を込めて、その音楽を楽しんでください。
01. Famine Disaster 1974
02. The Home of Beethoven
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03. Jerusalem
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04. Aurora
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05. Quand La Mer Furieuse
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06. Have You Seen Assayehegn?
07. Movement From Rainbow Sonata
08. Woigaye, Don’t Cry Anymore
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09. Farewell Eve
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10. The Pilgrim Song
total playing time: 35:09
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